2021上半期め耳事情
- あやふわアスタリスク / DIALOGUE+
- レジグナチオン / RAY
- JAPANESE HORROR STORY / situasion
- Slow / black midi
- そこにあったから / MONO NO AWARE
- ストロボメモリー / 内田真礼
- 逆行 / 崎山蒼志
- 音がする / yuigot + 長谷川白紙
- ムーヴ / 諭吉佳作/men
- Pamphlets / squid
- まとめ
あやふわアスタリスク / DIALOGUE+
やっぱりあやふわ
この半年でシングル3つをリリースし1stアルバムのリリースも決定しているDIALOGUE+の私的ベストはあやふわ。(DIALOGUE+入ることが前提かのような口ぶり)
これは案外圧倒的でやっぱりこのタイプが一番好きって言ってしまえばそれまでなのだけど、好きなポイントはいくつもある。
まず冒頭からAメロの間ずっとコンスタントに刻み続けてるギター。ドゥドゥッドゥドゥッ🎸
1つ目にあげるべきがこれなのかは分からないけどこれの存在はめちゃくちゃでかい。
ZAZEN ZONE
なんと言ってもZAZEN ZONE。
曲と8人のクリアな感じとZAZEN ZONEの歪んだ感じが絶妙に融け合っていて独特なスリルが付与されてる。
このめちゃくちゃ好きなリズムどっかで………あ!
覚醒のシャイニーさぴひかり
まなつの落ちサビなどまなつポイントも散りばめられているにも関わらずこの曲の1番やばいのは宮原。ラストの見せ場は流石にすごいもん出てきたなという印象。衣装もまなつ宮原は特に好きでまなつは毎度何故か母みが凄いし宮原は髪型、袖の形状、何をとってもいい。
ただそこじゃない。そこもなんだけどそこだけじゃない。
問題の箇所はZAZEN ZONEの直後。宮原パートの「星空ベンチ〜」これまたコンスタントにジャンジャーンジャーンジャーン…8回ゆっくりと鳴る爆音兵器。
これです。
レジグナチオン / RAY
結成2周年止まることなくパワーが増してくRAY
この半年で1番ライブに足を運んだのはRAYでしょう。
わたくし大注目の、「シューゲーザーアイドル」などと形容される方々。
毎週のように行けるわけではなかったのでRAYのライブ頻度に対して全然行ってない方だったとはいえ白川卒業公演を皮切りにちょくちょく足を運んでる。
新譜がやばい
もう言わずもがな曲がよく、中でも音源が発売されていなかったレジグナチオン、17、わたし夜に泳ぐのたちがすこぶるいい曲で、そのうちレジグナチオンと17の2曲は6/23発売の2ndSingle「Yellow」についに収録ということで激アツ。
新曲も2曲ある中にも関わらず既存の2曲でずっと悩んでいた。それくらいこの2曲は強い。
レジグナチオンとは
レジグナチオンは森鴎外が使った言葉らしく、意味は「諦念」。諦めるというより受け入れる、流れに身を任せるといったニュアンスの思想のことらしい。
レジグナチオン自体に「前向きな」という意味が含まれているのかは調べてもよくわからなかったけど、この曲では レジグナチオン = 前向きな諦念 とされている。
とにかく好き
死んだ僕の彼女というシューゲイザーバンドのishikawaさん提供の淡く儚い世界観に一瞬にして包まれてしまうようなそんな曲。
Bメロの裏拍のリズムがすごい好きで反復横跳びしたくなる。
実はかなりファンの中でも人気、、、ぽい?
この間の披露可能曲全曲配信ではセトリのラストを飾ったりもしたこの曲。デビューから2周年、メンバーの卒業と加入を経て常に進化し続けるRAY。強すぎる。
JAPANESE HORROR STORY / situasion
新曲MV再生回数10万回突破の新時代アイドルsituasion
このグループについては少し前置きを。
混沌とした大変動の年となった2020年年の瀬、What the f××k is this situation situasionとして新時代より登場した6人組アイドルグループsituasion。
そのデビューアルバムdebutanteはTwitterで音楽をディグってた時に偶然目にし、アイドルとは知らずにライブラリに入れたまま数週間放置。
ふと聴いてみるとアイドルグループでポリリズムであったり変拍子であったりかなり僕好みでかつアイドルのかわいらしい声や、いい意味で上手すぎないというかその「らしさ」が個性として際立っていて全体的にカッコよすぎないいい世界観に爆ハマリし、
その後見つけた自己紹介曲の正せよ状況。 でまたもやクリティカルヒットをくらう。
個性的な自己紹介曲
にゃんにゃんきゃぴきゃぴソングかと思いきやなんだこれ🤷
サラーーっとした水のように完全ストレスフリーでただただ心地よく、かつぶちあがる曲。気持ちいい部分を的確に揉みほぐしてくれる凄腕マッサージ師かってくらい欲しい音や聴きたいものだけが高密度で用意されてある。
この曲では何より好きなのが超コンスタントに刻まれるキック。タン、タン、タン、タン…
いやこれに尽きてもいいんだけどこれに尽きるとあっけない気もするので少し追記するなら3ペアの各パートの中で音が増えたりキメが入ったりと聴きやすい変化がありつつキックは基本コンスタントに淡々と。これがいい。
さらに2回のサビ前のソロ。1度目は蒼井輝菜さん、2度目は杏優さん、このグループの6人は声がそれぞれめちゃくちゃ聴き分けやすい印象があるが、特にこの2人は聴き取りやすいし声がいい。本人はコンプレックスに思ってる部分もあるらしいけどこれは普通に自信を持った方がいい。
さらに新たな一手
そーーーーーーーーーーんなつまりは大注目の方々が次に世に放った奇作がKAWARA GIRLS(河原少女)。
overture的インスト曲1曲と新曲3曲の全4曲、和風な雰囲気で様々な音楽的要素と混ざり合い今までの路線からまたひとまわりふたまわりと裾野を広げつつsituasionの貪欲で挑戦的な雰囲気もしっかりと感じられる進化と飛躍のNEW ERA
怪談とフューチャーハウス?の未来融合!
そのうちの1曲JAPANESE HORROR STORY
こいつがなんというかとんでもなく好き勝手。
日本の怪談のような世界観で皿数えたり「ぎゃーてーぎゃーてー」と般若心経の一節が入っていたりといろんな要素がごちゃついてる感じがして、日本人としての日本のイメージというよりは外国から見た日本という印象を受けた。曲の方はプログレッシブでポリリズムでいやなんやこれって言いながら馬鹿ニヤついて聴いてしまう。
以下サウンドPのお言葉
JAPANESE〜のイントロは何やってんのか自分でもよく分かんないまま完成させたしYAMATOYAのドロップはアホすぎて爆笑しながら作ってました
— 磯野涼(NMA) (@notty_ryo) 2021年5月7日
(YAMATOYA = 3曲目のYAMATOYA BEATS)
以下無関係なRAY - 内山さんのお言葉(対バンで初絡みの時のこの名指しツイに湧いた)
エクストロメ‼︎ 有難う御座いました🍛
— 内山 結愛 (@__yuuaself__) 2021年3月25日
situasionさん音がとっても面白くて、またじっくり聴きたいし見たいな😸!
そして最後にインビと正せよがほぼ同時に存在したやばい日の記録
Slow / black midi
UK新世代あちあち
さてこちら。言わずもがな1番ホットなUKロックの大魔神。全人類待望の2ndアルバム「Cavalcade」がついにきたーーーー!!!ということでその話。
この上半期はDry cleaning、Black Country, New Road、black midi と、ここら辺のバンドが軒並み新アルバムをリリースしたという意味でも大変ホットだった。
black midiは今CDショップどこに行っても一面にでかでかと特集されててみんな待ってたし僕も待ってた。
先陣を切ったJohn Lの奇襲
1stアルバムSchlageheimの衝撃から2年。新たに世に放たれた騎馬隊列という名のエリート部隊に打ちのめされた。
ライブとかでは披露されてても日本でなかなか聴きやすいものがなかった中、先行で公開されたJohn L
MVのインパクトはもちろん凄いんだがなんつってもこのプログレッシブアグレッシブパーーンチ!ドゴーーン……ノックアウト👍
John Lしかありえないと思ってた時代が私にもありました。
はいこれです。上半期10選入んのは絶対これ!これしかないだろ!
???「待て」
誰だ!!!邪魔するんじゃねぇ!こちとらJohn L聴くのに忙しいんだ!!!
注意 3:55~4:03少しグロテスクな表現があります(苦手な僕が問題なく見れる程度です。)
???!?!?いやなんじゃこりゃ!!!甲乙つけがたいこれまた最高じゃないか!いやどうしてくれる!終始語彙力()…
てな感じで後からきたSlowに襲われてこうなったわけですが言うまでもなく他の曲もいいです。これは完全に好みの軍配です。はい。
ほかにもDethronedやHogwash And Balderdash
あたりが特に好き。特典でついてたトーキング・ヘッズのサイコキラーのカバーも大好きな曲だしまさしくdope
9月の来日ツアー東京チケ確保できたので何としても開催されることを願っております😖
そこにあったから / MONO NO AWARE
MONO NO AWARE約2年ぶりのアルバムはとにかく豊か
2019年のアルバム「かけがえのないもの」が個人的にかなり好きなアルバムでそこからvo.gt.しゅーけーの髭は伸び、gt.せいじゅんの髪は短くなり時の流れを感じさせつつ2021年。行列のできる方舟というファンタジックでありリアルでもあるなんともMONO NO AWAREらしいタイトルで内容も全体的に優しい印象のアルバムがリリースされた。
ほんとうにアルバム通して好きな曲づくしだけどなかでもそこにあったからの先行リリース当初かなりガッチリハマって狂ったように聴いてたのでこちらを。
なんと幸せな曲、ものはじめからそこにあって、生き物は自分の意思で産まれてくることは無い。ただ、いつまでもみな幸せでいて。産まれてきたからにはせめて幸せでいて。
反出生主義に論破され囚われ、その呪いによって蝕まれている僕にはとても優しい救いの言葉に聞こえる。
ストロボメモリー / 内田真礼
内田真礼にアプデが入った。
内田真礼の2021年一発目の新曲は近年の代表曲的ポジを抑えつつあるyouthful beautifulのRIRIKO提供曲。
真礼さんの音楽面の活動がそこまで活発では無いのが本当にもったいないと思うくらいこの1~2年の歌の変化具合やばくないか?特に低音👉
曲が変化を促してるのか曲が変化に対応してるのかわからないけどバッチリ噛み合ってることだけは確か。
ストロボメモリーの歌い方もライブの時の真礼!って感じがしてとても好み。
逆行 / 崎山蒼志
脳汁ソング爆誕
実写版賭ケグルイのタイアップ曲、逆行。メジャーデビューしてからというものおそらくいい意味でその変化を存分に活かした今までと棲み分けのされた従来型で新型な崎山蒼志という感じ
MVはGOTOさんと2人で向かい合って弾き叩きの組手みたいでカッケー!!!
逆行はギターのスリルと温もりを完全に我がものとした感じの音がとても好き。
音がする / yuigot + 長谷川白紙
コラボに様々なメディアに露出していた半年
今年のぱゅは1月の1stワンマンが5月に延期になり、また7月に延期になりともどかしい思いをしながらも
毎月のように世に放たれるコラボ曲やフライングロータス主催の配信イベントに出演したりシルエットがテレビに初登場したり常に動きがあって目が離せなかった。
コラボ曲はyuigotとの音がする(厳密には昨年末)に始まり、東京スカパラダイスオーケストラとの会いたいね。゚(゚´ω`゚)゚。、諭吉佳作/menとの巣食いのてまで次から次へとtbeの嵐で悩んだけど結果、音がするに。
「音がする」と向き合う
Z会のCMにも起用されたりしたこの曲、「ぼくとこーのよーーーー」が印象的で本人もその部分の歌詞をツイートしたりするくらい耳に残る部分なのだがここが僕も大好き。
僕とこの世の間に全て巻き込んで音がする。この表現…なんて素晴らしい言葉選びなんだ。本人が言葉を意識的に選んでいるかといわれると即答することはできないがまあ「音がする」という音楽においてほとんどの場合の最低条件であるこの事象を飾る言葉としてこれほど感嘆してしまう言葉もなかなかないと思う。
あーーーーーーワンマン楽しみだあああああ
ムーヴ / 諭吉佳作/men
爽やかで落ち着いててDope
諭吉佳作/men初の2枚同時リリースのCD、「からだポータブル」と「放るアソート」。まず何がいいってジャケというかこのCDそのものがいい。
2021年5月26日に、諭吉佳作/men の初CD作品、EP『からだポータブル』・『放るアソート』が同時発売されます。
— 🦪諭吉佳作/men (@kasaku_men) 2021年4月7日
『からだポータブル』には書き下ろしのソロ作品8曲が、『放るアソート』には様々なアーティストさまとのコラボ作品6曲(未発表含む)が収録されます。
ようやく!よろしくお願いいたします。 pic.twitter.com/O95J3ygmig
からだポータブルは本人の個人作。緑のクリアケースで凹凸のある立体的な模様でプレステのメモリーカード思い出す。いい色。
放るアソートはコラボ曲を集めた1枚。全面黒の中身が全く見えない言わばブラックボックスのようなケース。
普通にCDを並べておいておくだけでも目をひく珍しいデザインが超いい。
そして選んだのは外Bと悩んだ末、リード曲のムーヴ。
もちろんぱゅとのコラボの巣食いのてや崎山蒼志、とのコラボ作むげん・などどれもめちゃくちゃかっこいいが
まず諭吉佳作/men本人の作品がめちゃくちゃいいのでからだポータブルからリード曲のムーヴを。
展開もてんこ盛りかつ僕の妹と同い年の17歳とは思えないほど落ち着いている素晴らしい曲。
Pamphlets / squid
UKポストパンクやべー
さて、ラストは先程話題にあげたUKポストパンクシーンの注目株squidのPamphlets。
曲が8分近くと比較的長尺ながら8分フルに使ってどんどん盛りあがっていく。そのレールに1度乗ったら飽きずに最後まで興奮が募るばかり。
アルバム全11曲通して長尺な曲が多いながらもどれもこの曲同様聴いてて気分的に弛む箇所が全くない。この曲がいいのはもちろんだけどこれに関しては特にアルバム通して聴いて欲しい。1曲選ぶならPamphletsなので。
まとめ
以上。めちゃつかれて最後に行けば行くほど口数が減ってますが選曲はどれもお墨付き。
新譜の方だけで疲れたのでこの半年間聴いてた諸々は書かずに終わりになってしまう。
これが僕本人にとって結構まずくて、波がおさまって少し経つと自分が少し前に何を聴いてたか思い出せなくなるので綴るのは本当は大事なんだけど、疲れたので無理。無理。
メモは無粋な気がするのでしません。忘れなきゃ無問題。
おわり。