は゜ゅヒ゜
数ヶ月前に書いたこれ
長々と書いたけどこれは虚構であったと言わざるを得ない。
僕はこの中に絶対に載せなければいけない1人に一切触れなかった。長くなる気がしたから。
急上昇の具合、その傾きと言ったらこの上ない。
そんなぱゅのことを今ここに書こうと思う。
ぱゅ。
正式にはぱゅピ。
世間では長谷川白紙(はせがわはくし) 。などという名で呼ばれていたりする。
ぱゅはひらがなでピはカタカナらしい。なぜかは知らんけどピはピンクフロイドのピなんだとか。
なぜ今頃になって書く気になったかというとぱゅのCDを買いまして(もう2ヶ月前の話)
というのも新宿のタワレコに行ったら
でかでかとぱゅコーナー()があって
ジャケ写のステッカーが付いてくるというので持ってなかったし買うかと
散々お世話になってるし買うかと
思った次第で。
いざぱゅについて書くといっても何書いていいか実はあまり浮かんでなくて
ただずっと聴いてるし
僕が買ったこの子達はとてもいいものなのでとりあえずスリムに書きます。
ぱゅはたしか
- 僕の1個上。
- 現役音大生。
- 曲に合わせてキーボードを弾きながら歌ってる人。
- すんごい声がか細い。
去年発売した「エアにに」がCDショップ大賞2020に入賞した。
この入賞のおかげで今僕は毎日聴けてるので実にありがたいことで。
CDショップ大賞はCDショップ店員の投票で選ばれる年に1回の賞で
初代の大賞が相対性理論の「シフォン主義」だったはず。
まぁ紛うことなき大名盤なので至極当然。
なんと言っても代表曲のLOVEずっきゅんが入ってるし、相対性理論を代表する1枚。
LOVEずっきゅんが強いのは言うまでもないけど、その他のラインナップもスマトラ警備隊、夏の黄金比と強者ぞろい。
そもそも5曲しかないので残りの2曲ももちろん強いいわば最強スーパー戦隊。
シフォン主義とか言って緩いのかお堅いのかよくわからないタイトルだけど、それは内容も同じで、
唐突に「やってきた恐竜 街破壊♪」から始まりSF超大作かと思いきや「CIA,KGB,FBIに共産党の陰謀よ♪」
相対性理論の世界としか言いようがない。
そしてあまりにも強く印象に残るこのジャケ。あー超相対性理論の話したいけどこのくらいでやめんと
そんな相対性理論のLOVEずっきゅんをぱゅがカバーしてるんだけどそれはもう少し後で
まずはエアににの話。
時系列的には先に草木萌動あるいはアイフォーン・シックス・プラスの話からとかになってくるんだろうけどまあ細かいことは置いといて
なんといっても初手1曲目。「あなただけ」。
これを再生した瞬間、イントロを聴いたその時、このアルバムへの期待値は爆上がりした。ワクワクが止まらなかった。
ジャズ風だけど唯一無二の…あぁ、なんというか…
ぱゅの世界に呑まれる。
そのまま流されるように「o(__*)」から「怖いところ」……………気づいたら終わってた。
特にイチオシは「砂漠で」。
この曲の話をしたいのに驚くほど言葉が出てこない。
リズムずらしてるシンセとか転調だとか言えることはあるんだろうけど
野暮というか、わざわざ言葉に変換せず音楽をそのフォーマットのまま受け取って欲しいなと心から思う。
結局言葉によってこの世界を表現することはできないので、入り口を示すことに徹底しようと思う。
(そもそも音楽を言葉によって表現するのには限界があるし、僕はその能力が劣っている)
ぱゅの曲はどれもそう思っちゃうほど強オリジナリティというか世界観形成能力とその支配力が桁違い。
他にも「蕊のパーティ」とかは遊んでるみたいな緩い浮遊感があって、どこかぱゅも楽しそうだったり。(実際感情なんて一切読み取れないけど)
遊びたいから遊ぶ。疲れたから少し休憩する。でも遊びたいからまたちょっとダラダラと遊ぼっかなみたいな、そんな感情の色みたいなものを音から感じた。
今の時代こんな曲が教育テレビとかで流れてそうだなと思った。多分子供の頃Corneliusの音が大好きになったのと同じ感じでストレスなしに子供に届くんじゃないかと感じたから。(ほんとにそうだろうか?)
そういえばどのCDの帯か覚えてないけど小山田圭吾(Cornelius)の推薦文が載っていた。
Corneliusの話もしたいけどどうせ後で出てくる。
そして現れた「悪魔」といいう曲。これはめちゃくちゃすごい曲なんだけど冒頭29秒では絶対に伝わらないな。
『悪魔』という曲は簡単に言えば20拍子(5*4の分割に移行)→21拍子(3*9の分割に移行)なのですが、それも完璧に汲んでくださっていて、尚且つツインドラムで重層化されたリズムの重要な拍点も全て把握した上で一つの譜面として切り替えのギミックが随所に起こっており、まさに職人技ですね…嬉しすぎる
— 長谷川白紙 (@hsgwhks) 2020年10月4日
本人が簡単に言ってこんなもんなんでもう聴け!が最適解なんじゃないかとも思ってるけど感想を述べるとすると、
夢の中の宮殿にいるみたいな前半からだんだんとノイズがのってくる。これは音楽の中の雑音という意味じゃなくて夢見心地な感覚を現実に引き戻すような、夢が不安定になるような展開という意味。
中盤。夢の世界はみるみるうちに混沌としてくる。そして、、、混沌としたまま夢の中なのか外の世界なのかわからないあいまいな場所まで誘われて取り残される。
といった超感覚感想になってしまう。
このままでは結局ほぼ全曲レビューみたいになってしまうので「エアにに」はこのくらいで。
「エアにに」はぱゅの中でも特に聴きやすい部類かなと思う。
そんなに種類があるわけではないけど、普段主にポップスを聴く人でも一瞬の驚きはあれど、割とすんなりと聴けるのがぱゅの魅力でありすごいところのひとつだと思うし、
そのなかでも「エアにに」は特に全体的に疾走感もあるし音が凝縮されているのでいいかなと。
では次に「草木萌動」。これは全6曲がそれはそれはバラエティに富んでいて、なんといってもとんでもないカバー曲が入っている。
「キュー」
そう。あの「キュー」をカバーしてる。
もちろんジャパニーズテクノポップグループ「Yellow Magic Orchestra」通称:YMO
の「キュー」。
YMO知らない?いやそんなはずは無い。
ほら。全人類が知ってる。脳じゃなく耳で覚えてる。
日本で初めてヒットしたインストアルバム(ほぼ)とも言われてるこのアルバムは必聴。
まあとてつもなく人気な天才集団の結構有名なエピソード付きの楽曲。それが「キュー」ってことで覚えておいてください。
カバーはそもそもある程度カバーをする意味がなければいけないと思っている(異論は認める)。
同じすぎて劣化になっても意味が無いしわざわざ人の曲をやるならそれなりに意味が必要だと考えてるのだけど、これのカバーはまあ凄かった。
「キュー」はたとえば先程出たCorneliusがカバーをしてる
この人がまずYMOのサポートとかしてるってのもあって納得できるし曲としても完全にCorneliusの色にはなってる。
言い方を変えると同じ塗り絵を違う色で塗ったようなカバー。
これもとても好き。
次にぱゅの「キュー」を
このジャケットのごとく、同じ塗り絵なのに輪郭ぐにゃぐにゃしてるようなそんなアレンジ。
これはやる理由しかないでしょ。最高じゃんこれ。
他の曲ももちろんいいんだけど(何度だって言う)
この曲聴いて脱帽でした。
あまり長くしたくないので最後に最新アルバムの話を少しして終わる。
最新アルバムは自身の新曲が1曲だけ入ったカバーアルバム「夢の骨が襲いかかる!」
カバーしてるのはんoonとかサンボマスターとか我らが相対性理論とかぱゅが好きな曲をただカバーしたアルバム。
もちろん相対性理論のカバーの話。
カバーしてるのは相対性理論の1番有名な曲「LOVEずっきゅん」
最近ではTik Tokの影響で「チャイナアドバイス」が一気に有名になったとはいえ、相対性理論といえばやはり「LOVEずっきゅん」だろうな。
(上にも貼ってた)
この曲もまあやっぱりやくしまるえつこの個性があまりにも強くて普通に歌ってもこの曲の良さは何も出ないだろうしカバーするのは大変そうだが、ちゃんとまた期待を裏切らないものになってる。
開いた口が塞がらんかった。
ぱゅぱゅぱゅぱゅぱゅぱゅぱゅぱゅぱゅぱゅぱゅぱゅぱゅぱゅぱゅ(大爆笑)
— 長谷川白紙 (@hsgwhks) 2020年12月3日