2021め耳事情総記
- まえがき
- さみしいおばけと東京の月 / しゃろう
- Loretta / Ginger Root
- anti anti roman / situasion
- ユニ / 長谷川白紙
- Slow / black midi
- 深海 / fishbowl(諭吉さんも)
- みるみる / ズカイ
- 逆行 / 崎山蒼志
- 東京(SUMMER Remix) / EYヨ & GEZAN
- 21世紀ノスタルジア / Dos Monos
- 最後に
まえがき
今年出た曲の中でいいなとおもったり発見があったりと何かしらがあった曲を10個選びました。結局これもベストテンではありません。
水切りラジオにて死ぬほどいろいろしゃべってるのでそっちもよろしくお願いします。
さみしいおばけと東京の月 / しゃろう
ほんとにフリーでいいんですか
世はまさに大YouTube時代。フリーBGM素材の需要はまあ高いわけで、そんなご時世にしゃろうさんのフリーBGM、「2:23 AM」や「10℃」など誰しもどこかしらで聴いたことがあるんじゃなかろうか
そんなしゃろうさんの「さみしいおばけと東京の月」。
芸人のラジオのEDに使われてたこの曲が好きで
芸人がしゃべらない一瞬の隙に年に数回しか使わないShazamをかけて、たどり着いた曲。
概要欄にもあるけど巷で流行のチルソングであり、加えて弱いおばけ感があることでやさしくて、はかなくて、かよわい。ポケモンでいったら絶対ゴースト・フェアリータイプって感じの曲。ミミk...
1:40ほどの短い曲だけど最後ハチワレさんも思わず『アッッ「転調」したッッ』といってしまうようなほんとにほどよい小カタルシスまで味わえて満足度が高い。
Loretta / Ginger Root
日本リスペクト
昭和の歌謡曲番組のようなMVで、歌は英語なれど日本語訳もあって日本人ですら邦楽かと錯覚しかねない。けれども彼はカリフォルニアのミュージシャンCameron Lew。そのプロジェクトがGinger root。
"いかにも"日本のシティポップなかんじがすげーなーという完成度の高さで日本語訳も少しガバガバなところが人のぬくもりを感じてほっこりする。日本語で歌唱したバージョンもあり、本当にリスペクトが感じられつつ、冒頭に表示される「カラオケ天国にようかそ!」が何ともかわいらしー。
anti anti roman / situasion
situasionは今年かなり聴いたアイドルさんで、ライブにもまあまあ行ったしApplemusicによると50時間以上、YouTubeでもかなり再生してるはずなので僕の365日のうち数日はシチュさんを聴いていたということになる。
何にハマったのかというとやっぱり曲。アイドルとは知らずにたまたまツイッターで見つけたデビューminiアルバム「debutante」を聴いてからというもの、その幅の広さと6人全員の特徴的な声、声楽的にというか、カラオケ採点的なうまさではない若さと幼さがある歌声と、バチバチな音楽の合わさり方が、当時数か月前に解散したsora tob sakana聴いてた時と同じ感情がわいてきてとても好きだった。状況は全然違うのに出力される感情は似ていて、これはとんでもないかもしれないと思っていたあの頃から今思えば
ライブアイドルについて無知な故かはわからないけど、突如として投下される見たことのない企画とハイコンテクスト(ぶっているだけかもしれないが)な運営方針?にワクワクしっぱなしの1年だったと思う。5/5のHYPE IDOL FESTIVAL、70組を超える出演者がいながら、DIALOGUE+さんとシチュさんの時間が綺麗にかぶって悶え苦しんだのも懐かしや。
そんなあまりに好きな曲だらけだったシチュさん、「JAPANESE HORROR STORY」、「綺麗だ。」、「樹海紀行」に「I would prefer not to」などなど候補曲は強者揃いななか、下半期新章開幕とともにでた「anti anti roman」。自分でもなぜこれにしたのかこれという決め手はないけどこれじゃなきゃいけない気もしてる。
まずあまりにも再生数が少ない。シチュさんのMVは21曲中9曲。多くて10万再生、低くても1万は超えていて普通に伸びがすごい中なぜかこれだけ2000回を割っている。不自然なまでに低い。いつだかあんちがあまり評判よくないらしいという話を聞いたこともあった。
いやいい曲すぎるだろこれ。7拍子がちりばめられたアンニュイガールによるアンチロマン、ヌーヴォーロマンに対する更なるアンチカウンターか。「結果は君の想像で好きにしてほしい」といった歌詞の中からそんなこの曲の文脈が垣間見える。きがす。
歌いだしのあゆさんとか「起承転全部パス」のひなさんとかいーよねーーーわかるー。
ユニ / 長谷川白紙
ぱゅちゃの今年はやっぱワンマンうんぬんがあったねーてのが真っ先に思い浮かぶ。コラボも多くて諭吉佳作/menさんとの「巣食いのて」やスカパラとの「会いたいね。゚(゚´ω`゚)゚。」など、なんだかんだ短いスパンで曲がリリースされていたのでずっとぱゅ浴びれてうれしかった。
そしてやはりワンマンライブ!
いやほんとにヤバすぎて。それしか言えんくて。もちろんレギュ内ではあるけど各々狂い踊っていて、本当になんだかんだ無事開催されてよかったよ。゚(゚´ω`゚)゚。
てな1年のなかでここで話すとすれば「わたしをみて」かなと思っていたけどなんだかんだ「音がする」と一緒に水切りで触れちゃったので最新曲「ユニ」の話を
この曲を初めて聴いたとき、イントロでバグって二回ほどこけたのはいいとして、何より強く湧き出たのが多幸感。何回聴いてもおそらく人様に見せられないようにふにゃけた顔で聴いているんだろう。気持ちよくなって家だと歌いだしてしまう。そんな事するたちじゃないのに。
ちゃんときらびやかなのにそれぞれの音は落ち着き払っていて、音としては大所帯で、、、
不思議な気持ちになる曲。
Slow / black midi
結局Slow。
black midiの来日公演はどうなってしまったんでしょうか(泣。
black midiの2ndアルバム「Cavalcade」はブラスバンドを引き連れてジャムセッション感も残しつつ1stよりもさらに暴力的というかきょくそれぞれにちゃんと爆発が設けられてる感じがあり、緩急の落差でいったら更新しているかもしれない。
深海 / fishbowl(諭吉さんも)
先ほども少し登場した諭吉佳作/menさん。長谷川白紙のワンマンではサプライズ登場でYMOのキューのぱゅアレンジ歌唱で登場し巣食いのてを披露してくれた。自身も今年、からだポータブル・放るアソートという2枚のEPを同時リリース。上半期の記事に少し書いた。
いやこれはもう書いてないに等しいな...。
とにかくこの2枚がとてもよくてそれに加えて私の大好きなRAYの内山結愛さんのソロ曲「Y」を提供してくださったとあってもう大興奮。
こんなに内山結愛であり、諭吉佳作/menであるウルトラハイブリッド、この上ない相乗効果がありえるんか!?といった言わずもがなの神曲。
とまあいろいろありまして、かつ忘れちゃいけないのがこの「深海」。
fishbowlさんは今年デビューした静岡の地方アイドルグループさん。その話題性・注目度は凄まじく、アイドル楽曲大賞2021インディーズ・地方アイドル部門ではこの「深海」が4位、「朱夏」が14位、推し箱部門でも13位と素晴らしい結果に終わっている。
このグループは楽曲をゲストボーカルが歌ったバージョンが先に公開される。そしてこの「深海」のゲストボーカルが、諭吉佳作/menさん。
ちなみにこちらは21位入賞。だっていいんだもん。
そして本人たちのバージョンもまたいいんだ...。
こちらもまたグループならではのさわやかな声たちの重なりがとてもいい。
どちらもいいんだ~ほんと。全曲ゲストボーカルがあるということは全曲比較される対象がいるということ。ある意味でライバルが設けられていることで高みへ向かうことができるのかもしれない。
ゲストボーカルバージョンのみを集めたアルバム「客演」、fishbowlバージョンのみを集めた「主演」、おもろいことするなほんと。
みるみる / ズカイ
関西のインディーズバンド「ズカイ」さんの新譜「たくさん願い溢れて」がめっちゃよくて、、、
唯一MVがあるムーンライトは先日カラオケ行ったときに入ってて驚いた。
そんな中でもダントツで好きなのが「みるみる」。
このギターリフが超好き。ズカイさんに総じて言えるんだけどこのさわやかさでちょっとノスタルジックな感じがたまらん。
逆行 / 崎山蒼志
上半期にも挙げた逆行。
3分とは思えない密度、満足感。
崎山君の今年はメジャーデビューがあり、そこから活発的に曲もライブもしてた印象があるけど。
このうねりが出た時はかなり衝撃で、というのもずっと弾き語りだった中メジャーデビューとともに五月雨やheavenが生まれ変わっていった中であくまでソロで、弾き語りとバンドサウンドの狭間でどうなるのか見当がつかなくかった時、この「うねり」は言ってしまえば今まで通りの崎山君というような始まり、変わらない良さというか皆が求めている崎山君なのかと思いきや、たまに音が増えたりリバーブぐわんぐわんしたりしていきながらいきなりぶんぶんぶん。一瞬にしてひずみにひずみ、割れに割れ空間がゆがむ。ゆがむと思っていなかった空間がゆがむ。うねる。うわ、なんでもやるじゃん。
からの「逆行」でそれらを確信する。最高じゃーん。
東京(SUMMER Remix) / EYヨ & GEZAN
GEZANのバリかっけー曲「東京」。
去年出た狂い咲き最狂アルバム「狂(KLUE)」の曲をboredoms-Ai Yamatsukaがリミックスした東京。夏と秋あるけどまあどれも超かっこいい。
ノイズこそが愛。
来年もぶっかましてくれんよぜったい。たのしみー。
21世紀ノスタルジア / Dos Monos
今年の僕のテーマは多幸感かもしれない。Dos Monosのやることにもワクワクしっぱなしだった一年。何より新アルバム「Larderello」が素晴らしくて公開までの文脈含め実験的で面白いものだったけれど、この「21世紀ノスタルジア」。
アルバムのラスト、カメラワークとしては「Dos City Meltdown」のようで渋谷の夜明けとともにある意味ざっくりと時事的なリリックがほんっとうに奇妙な音楽に抜群のリズム感でもって見事に編み込まれてる。
「深く潜る暗渠へ」。その言葉で締め、かつこのアルバムの一曲目の「暗渠」に戻るというようなつくり。この曲のみはもちろん、アルバム単位で完成尽くしたとしか言いようがない。
広末涼子の映画デビュー作『20世紀ノスタルジア』再映決定 | ORICON NEWS
ほえ~
最後に
間に合ったー。